軽トラあるある

軽自動車でありながら積載量も多く、物流業界だけでなく、多くの分野で人気の軽トラ。メインの使用目的が荷物の運搬ということもあり、一般の人が購入する機会はあまり多くないといえる。逆に、そうした特殊なクルマであるがゆえに、乗っている人、オーナーしか知らない「軽トラのあるある事象」を調べてみました。

荷台から変な音

結構な確率で起こるのが荷台部分からの異音。キーキー、ギシギシと不快な音が走行中に聞こえる原因のひとつとして挙げられるのが、荷台のアオリの劣化や変形です。軽トラだけに限りませんが、荷台のヒンジ部分は、鉄の輪っかに鉄の棒の組み合わせなので、しばらく動かさないでいるとサビで固着してしまいます。その錆びたままの状態で無理やり動かすと破損やイオンの原因になります。またアオリを閉じるためのロックが錆びて押さえが悪くなり、ガタガタと走行中に異音が鳴る場合もあります。

乗り心地があまりよくない

軽トラは乗り心地が悪いと感じる人はいるでしょう。その原因はいくつか考えられます。

そのひとつ目が、走行中にエンジン音がうるさいということです。軽トラはエンジンが運転席の真下にあるため、乗用車に比べると音も振動も室内で響きやすいのです。さらに車内空間が狭いことも、乗り心地というよりも居心地が悪いと感じてしまうのかもしれません。 

もちろん、最近は昔の軽トラよりも運転席・助手席スペースは広く設計されていますが、乗用車と比べると狭いことは確かです。またリクライニングができない、リクライニングの調整幅が少ないなども、軽トラの乗り心地が悪く感じる理由のひとつかも知れません。

さらに振動や揺れが伝わりやすいと感じる人もいるかもしれません。これは 軽トラのサスペンションが車軸懸架式(しゃじくけんかしき)を採用していることと、バネが荷台の積載重量に合わせて設計されていることが原因です。

重い荷物を積むことを前提に設計されているサスペンションは、積載重量が規定量以下の場合、バネが硬すぎて硬い乗り心地になってしまうのです。。

意外と燃費が良くない?

軽トラと聞くと、燃費が良いと思いがちですが、じつは乗り方によって燃費が悪くなるケースがあります。軽トラは660ccのエンジンを搭載していますが、トルクを重視した設計になっています。そのため低速域からトルクを出しやすいのですが、高速走行時の燃費効率が悪くなることがあります。

また、荷物を載せて走行した場合、エンジンの回転数が高くなるので燃費が落ちるのです。このほか、軽トラは積載量を考慮してギア比が低めに設定されていることも、燃費が思ったよりも良くないと言う面もあるのです。この燃費を同じ660㏄の軽自動車と比較した場合、軽自動車が60km/hで2,500rpmで走れるのに対し、軽トラは同じ60km/hでも3,000rpmで走るといった具合です。

とはいえ、やはり軽トラは荷物を積むことに特化したクルマであることから、乗用車と違う部分があるのは当たりまえです。そして乗り心地に関しては、感じ方も人それぞれ。運転していても気にならないと言う人もいるはずです。それも踏まえた上での軽トラあるあるでした。 

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