東京オートサロンで見つけたトラックたち 軽トラ編その1

ダイハツが提案する軽トラの機能的カスタマイズ

2025年1月10日(金)〜11日(日)の3日間、千葉県の幕張メッセで開催された「東京オートサロン」。今回はこのビッグイベントで展示されていた数多くのクルマのなかから軽トラ編第1弾として、ダイハツのブースで展示されていた軽トラのコンセプトカー3種をご紹介しよう。

“モータースポーツのすそ野を広げ、走る楽しさをみんなのものに”と“地域に寄り添い、日々の暮らしを守る”をテーマにコンセプトカーを出展したダイハツ。GRスポーツのミライースやコペンと並んでまず目に入った車輌がハイゼットのロングキャビンモデル「ハイゼットジャンボ」をベースにした「ハイゼット トラック ジャンボ EXTEND2」。ダイハツD SPORTSの真っ赤なカラーにペイントされた車体は、カーゴスペースのルーフ部分(キャノピー)が後方にスライドし、レース中の休憩スペースとしても活用できる機能を備えたモータースポーツサポートカーとしてカスタマイズされていた。荷室内はスペアタイヤやフロアジャッキなど整備ツールを積載。まさにレース現場の移動基地のような仕様になっていた。

その奥のスペースには「地域貢献」をテーマにしたハイゼットトラックを2台展示。荷台にリフトを備えた「リフト 災害支援車」は、2023年7月に発生した九州北部豪雨災害にて、復旧支援ボランティアとして活躍した実績を持つ車輌。荷台にセットされたハードカーゴ製キャリアにはソーラーパネルを備え、またフロントには作業灯をセット。荷台にはポータブル電源や巨大な水タンク、高圧洗浄機や各種防錆装備を積載するなど、災害現場を救ける機能をフル装備した車輌になっていた。

また、工事現場の作業環境の改善をコンセプトとした車輌「ツールベース」も展示。荷台の助手席側をウイング式に、リアゲート跳ね上げ式にすることで、現場での工事用ツールを効率的に出し入れすることを可能にし、かつホワイトボードやハンガーラック、電子レンジなど現場でのミーティングや休憩時に活用できる機能を備えた、まさに「はたらくトラック」としてのカスタマイズが施された軽トラになっていた。

自動車メーカーが提案する「はたらく軽トラ」のカスタマイズ。実際の現場のクルマの効率化にも役立つヒントが数多く備えられていた。来年のオートサロンでのダイハツの軽トラコンセプトカーにも期待したいものだ。

次回は「軽トラ編その2」として、アフターパーツメーカーやプロショップが製作したカスタム軽トラのデモカーの数々をご紹介しよう。

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