物流業界を下から支える力持ち「パレット」

物流業界と縁の深いアイテムは数々あれど、これなくしては成り立たないと言われるほど重要なのがパレット。そもそもパレットとは、貨物を載せる時に使う荷役台のことです。普通の生活で使う機会はあまりないのですが、物流業界においては作業効率の改善と作業負荷の軽減という大役を担っています。

ちなみに一般社団法人日本パレット協会によると、手荷役の作業時間が平均90〜120分のところ、パレット荷役では平均30分と、その実力は計り知れないものがあます。そんな縁の下の力持ちのパレットにも様々な種類があるのをご存じでしょうか。そこで、ここでは代表的なパレットのあれこれをご紹介します。

まずは素材別の説明です。

木製パレット

価格が安いうえに貨物が滑りにくい。その一方虫が発生するリスクや、木のささくれで貨物が破損する可能性があります。

プラスチックパレット

衛生的でプラスチック素材のため再利用しやすい。しかし、貨物が滑りやすいというデメリットもあります。

ダンボールパレット

何といっても価格が安いうえに、リサイクル面に優れる。ただし、耐久性は高くないので繰り返しの利用は難しく、重量物にも不向き。

金属パレット

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耐久性に優れ繰り返し利用できるが、パレット自体が重い。

次は形状によるパレットの違いです。パレットは「平パレット」「ボックスパレット」「ロールボックスパレット」「ポストパレット」「シートパレット」「サイロパレット」「タンクパレット」の7種類が代表的なカタチです。

平パレット

平パレットは、上部の構造物がなく、フォークリフトの差し込み口があるパレットです。素材も豊富で、もっともベーシックな形のパレットです。

ボックスパレット

3面か4面の側板が取り付けられたパレットで、パレットそのものがケースになっています。単体で積み上げることが難しい貨物の場合はボックスパレットが最適です。蓋付きのタイプも存在します。

ロールボックスパレット

ボックスパレットに車輪が付くとロールボックスパレットになります。「カゴ車」や「カゴ台車」とも呼ばれ、フォークリフトを使わずに荷物を入れて移動できるのがメリット。スーパーなどの納品で使われるので見かけることも多いタイプです。

ポストパレット

支柱がありパレットとラックの機能を併せ持つのがポストパレットです。長い商品に対応できることに加え、柱固定式、柱脱着式、柱折りたたみ式などもあります。

シートパレット

シートパレットとは、ダンボールや紙、樹脂製の薄いシートで作られたパレットです。このシートパレットをフォークリフトで使用するには、プッシュプルと呼ばれるアタッチメントが必要になります。

サイロパレット

サイロパレットとは、主に粉状の貨物を入れて運ぶためのパレットです。下部に開閉装置があり、上から粉状の貨物を挿入し、下部の開閉装置を開けて貨物を取り出します。

タンクパレット

タンクパレットとは、液体を運ぶためのパレットです。上部もしくは下部に出し入れ口があります。

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