なるほど! トラック専門用語

トラック業界のなかでは当たり前のように使われている専門用語。しかし、普通の人が聞いてもさっぱり意味がわからないという謎のキーワードも数多く存在する。そこで、一般的には絶対にこれ意味不明!? という専門用語をいくつピックアップしてご紹介しよう。

「ちゃぶり」

ちゃぶり、ちゃぶる。これは荷物を手積みするという意味。フォークリフトなどを使わずに荷台に荷物を載せるのは非常に大変な作業だ

「ベタ積み」

ダンボールや袋に入った商品をひとつずつ手作業で積み上げる作業のこと。ベタ積みのほかバラ積みという言い方もある。ベタ積みは形状が不規則な荷物やさまざまなサイズの荷物が混在している場合、トラック内のスペースを無駄なく活用できるのがメリットだが、積載効率を重視したパレット積みとは対照的な作業と言える。

「水屋(みずや)」

荷主からの委託を受けて輸送業務を請負うが、実際の運転手やトラックを保有せず運送業者と荷主の仲介役を務める会社のことを水屋と呼ぶ。主な業務は、荷物の配送計画の立案、運送会社との運送料金の交渉、配送効率を図るためのルート管理などだ。名前の由来は、水を売り歩く商人が飛脚などへの荷物の取次を行っていたことが由来と言われている。

「全ベタ」

荷物を輸送するときに、高速道路を一切使わずに一般道路のみを利用するという意味。その逆ですべて高速道路を利用するのが「全高」と呼ばれる。

「追っかけ」

魚や青果を運送することを追っかけと言う。生鮮食料品は鮮度を守るために、スピードが重要視される。トラック運送のなかで最もタイトなスケジュールのためにこう呼ばれている。

「海コン(かいこん)」

海コンは輸出・輸入品などを運ぶ海上コンテナの略称のこと。海コンの運転手は、海コンドライバーとも呼ばれる。

「グリーン高速」

東名高速や名神高速のことです。その由来は東名高速道路や名神高速道路の中央分離帯に、大きな植え込みがあるところが多かったため、このような言葉が生まれたと言われている。

「月光仮面」

白バイのことを月光仮面と言う。しかし、その時代的な背景から、ある程度キャリアのある年配ドライバーの方が使用することが多い。

「はい」

倉庫で積み重ねられた荷物の状態のこと。規則正しく積み上がっている状態を「はい付け」それを取り崩す際は「はい崩し」別の場所へはい付けする場合は「はい替え」と呼ぶ。

ここで紹介したのはトラック・ドライバー用語の本の一部。ちょっと聞いただけではその意味が分からない言葉もたくさんあるが、それが物流業界の奥深さを物語っているように思えないだろうか。

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