MOZAが本格的なトラック用ハンコンを発売。これでユーロトラックシミュレータも完全再現

先日、ホリがトラックゲーム用のステアリングコントローラーをリリースしていた、という記事を公開したが、中国のMOZA RACINGも本格的なトラック用のステアリングコントローラーを発売した。

レースゲーム好きでなければ知らないだろうが、MOZAはゲーム界でも知る人ぞ知るブランド。ブランドとしては後発ながら、作りの良さと価格のリーズナブルさが評価され、徐々に存在感を高めているのだ。

トラックゲーム用のステアリングコントローラーは、トラックバンドルパックと呼ばれるコンプリートキットで販売されている。これはR12ホイールベース(ハンドルのベース)、ブレーキとアクセルのペダル、クラッチペダル、TSWトラックハンドル、HGPシフター、トラックハンドルクランプ、マルチファンクションストーク(スイッチレバー)が1セットになったもの。

TSWトラックハンドルはステアリングリム径40cmのトラックらしい大径ホイールで、ここが一般的なステアリングコントローラーとは大きく違うところ。トラックホイールクランプは、通常のレーシングシム用とは異なり、ハンドルベースを大きく寝かせて装着できるもので、これによってトラックの運転気分を味わえるものとしている。

以前紹介したホリのハンコンは、スイッチパネルもセットに含まれていて、それだけで最近のトラックの操縦感覚を味わえるものとなっているが、MOZAのバンドルキットではスイッチ類は足りないことから、別にスイッチャーを用意するか、キーボードで選択することになりそうだ。

なお、MOZAの公式HPにあるオンラインショップと、日本の代理店のオンラインショップではバンドルパックの内容には違いがあり、価格も異なるようだが、オプションを選ぶことによりどちらでも同じ内容にすることは可能だ。

PCのドライビングシミュレータはプレイステーションなどの家庭用ゲーム機とは異なり、カスタムできる領域は広い反面、自分でひとつ一つ設定する必要があるなど、ゲームを楽しむためのハードルは高い。

ともあれトラックシムを楽しむための環境はこれまで以上に簡単に、しかも本格的なモノが整いやすくなったことは間違いない。

これまで創意工夫でカスタムすることでトラックシムを楽しんできたマニアにとっては、「ようやく開発してくれたか!」という思いや「これまで苦労してきたのは何だったのか!」という声が聞こえてきそうだ。

それに関しては共感や同情の余地はあるが、トラックシムを支えてきたマニアがいたからこそ、今回のようなハンコンが登場したのだから、自分たちがやってきたことは無駄になっていないハズだ。今後もトラックシムを楽しみ、その模様や感想を配信やSNSで広めてほしい。

まだまだトラックシムという本格的なバーチャルの世界を知らないトラック好きもたくさんいる。その人たちにも、新しい楽しみを知ってもらおうではないか。

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