【交通問題2024】トラックのサイドブレーキ引き忘れで自然発車! なんてことが無いように、後付けの安全装備も登場していた!

トラックが関係する事故にも色々あるが、サイドブレーキを引き忘れて自然発車してしまうというものが年間数件は必ずと言っていいほど起こっている。自然発車による交通事故は年間200件のうち半数はトラックなど貨物車によるものだ。

しかも動き出したクルマを止めようとしてドライバーが重傷を負う確率が高く、毎年20人前後は死傷者が発生しているらしい。

そんなサイドブレーキ引き忘れによる自然発車事故を防ぐことが出来そうな、後付け装置を国際物流総合展2024で見つけた。

パーマンコーポレーションのサイドブレーキ引き忘れ注意喚起音声システムは、ドア開閉検知スイッチとサイドブレーキ検知スイッチの信号を利用した安全装置。サイドブレーキを引かずにドアを開けると「ピンポーン サイドブレーキを引いてください」と警告のアナウンスが流れる仕組みとなっている。

アナウンスは最大1分間、15回繰り返されるそうで、これを聞いてもサイドブレーキを引かずに降車してしまうドライバーはほとんどいないだろう。

また安全のためにはサイドブレーキだけでなく、輪止めやハンドルを切って駐車するといった宅配便のトラックが心掛けていることを倣うのも重要な作業と言える。

このサイドブレーキ引き忘れ注意喚起音声システム、12Vと24V車の両方に対応しており、価格は17,600円。ただしエア式サイドブレーキ車や電動パーキングブレーキ車には装着できない。

同様にトラック運送時の安全性を高めるアイテムとして、ドアウォッチャーもある。これはリアの観音扉を閉め忘れると警告してくれるシステムだ。

開口部にマグネットセンサーを設置し、無線で警報器と接続させることで、バックドアを閉め忘れてエンジンを始動させた時や運転中に観音扉が開いた時、5秒以内に警報音を鳴らしてくれる。

パワフルな無線を採用しているので大型車でも利用は可能となっている。またバックランプに配線すると、バック時にメロディを消音できる機能も付いている。価格は26,180円。

リア観音扉の閉め忘れによる事故も一定の割合で起こっており、事故には至らなくても閉め忘れで走行中に観音扉が開き、対向車にぶつかりそうになったケースも報告されている。

仕事が忙しく時間に追われていると、日常的に行なっている作業は動作が雑になったり、忘れたりしてミスを招くことがある。そうしたミスが大きくなると事故に結びつくので、余裕をもつことが大事だが、なかなかそうも言っていられないのが現状だ。

高さ制限注意喚起音声システムは、自分が運転しているトラックの高さを忘れて、うっかり高さ制限のある道路を走って接触してしまうのを防いでくれるもの。

具体的にはエンジン始動から24秒後に起動し、「ポーン この車は車高制限があります。高さに制限がある場所にご注意ください。」というアナウンスが流れる。その後、15分ごとのインターバルでアナウンスが流れるというもの。

複数のドライバーでトラックを使い回す場合、車高の違うトラックがある場合には、非常に安心できる装備と言えるだろう。価格は17,600円。

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